米大統領選、両陣営へのハッキングにイラン政府が関与 米捜査機関が結論
(VOVWORLD) -米政府は、11月の大統領選に臨むトランプ前大統領の陣営とバイデン大統領及びハリス副大統領の陣営を狙ったハッキングと情報漏洩(ろうえい)活動にイラン政府が関与していたと結論づけました。連邦捜査局(FBI)並びに複数の米諜報(ちょうほう)機関が19日に明らかにしました。
(写真:Washington Post) |
FBIは最近、トランプ氏に対して初期段階の捜査結果を説明しました。ハリス氏の陣営も、複数のハッカーがバイデン氏とハリス氏の陣営へのハッキングを試みたが成功しなかったと明かしています。
今回の捜査を通じ、イランをはじめとする他国が今年の大統領選への介入を試みている兆候が最も明確な形で示されたと、米当局者らはみています。イラン側は共和、民主両陣営と直接つながる個人へのアクセスを試み、情報の窃盗や公開によって選挙の過程に影響を及ぼそうとしているといいます。
FBIはトランプ氏の長年の協力者、ロジャー・ストーン氏の個人メールアカウントへ今年6月にハッカーが侵入した問題でイランの関与を疑っていました。
このハッキング以外にも、偽名を用いたアカウントからトランプ陣営の内部文書が複数のメディアに漏出する事案が起きています。これについては米政治専門サイト「ポリティコ」が最初に報じました。ポリティコによればこれらの文書の中には、共和党の副大統領候補、J・D・バンス氏に関する調査ファイルが含まれていたといいます。(CNN)